2017H29 事例壱 「菓子製造業」第3問 解答例まとめ

■菓子製造業

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 第3問(配点20点)

 A社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略メリットを生み出したと考えられるか。100字以内で答えよ。

■趣旨

事業活動拠点の移設に伴う事業展開上の戦略的メリットについて、分析する能力を問う問題である。
■AAS関西

戦略的メリットは、①ハサップに準拠する製造工程により、かつての商品に勝るとも劣らない品質や食感を生み出したこと、②販路拡大・生産力増強を進めるにあたり、誘致対象の地元企業との連携の機会を生み出したこと。
■AAS東京

メリットは、①手狭な工場を移転し日産50,000個体制に整備することで、売上の伸長に対応できたこと、②ハサップに準拠した新工場での操業により、かつての商品に勝るとも劣らない品質や食感を確保できたこと、である。
■AAS名古屋

戦略的メリットは、①新工場においてハサップに準拠するとともに銘菓といわれた商品の品質や食感を確保できた点、②焼菓子日産50,000個体制を整備し、全国市場に展開するための販売量の増加に対応できた点、である。
■LEC

地元中心の事業戦略において生産性と品質の競争優位を創出したと考えられる。工程を自動化したことで、生産量の増加に伴う規模の経済性が働くとともに、HACCPの取得を通じ、銘菓と知られた味わいを復活できた。
■大原

メリットは、全国市場進出を可能とする生産体制が構築できたことである。具体的には、①HACCP認証による衛生管理体制の整備、②商品の品質・食感の確保、③製造工程の大幅な変更による日産5万個の体制構築である。

■TAC

広い敷地に工場を構えることで、銘菓としての品質や食感を確保するために必要な機器の導入と、自動化による生産効率の高い生産体制の構築により、商品価値のさらなる向上と需要量の伸長への対応を実現できたこと。
■TBC

 ①行政からの誘致支援により広い工場用地を確保でき、量産体制を確立し生産コストが逓減した。②工業団地内企業との関係性が高まり、製造技術の高度化による商品改良や共同配送による物流の効率化が可能になった。
SLA

メリットは、①売上拡大に応じた生産力増強、②非正規社員の採用や勤務に有利なインフラ、③地域別出荷に適した立地、により現在の競争優位性確立、④さらに将来の売り上げ拡大に対応する事業基盤が形成できたことである。
■MMC

移転により、①HACCPに準拠した管理による安全確保、②かつての商品に劣らない食感の確保など商品の高品質化、③日産5万個の生産が可能な量産体制の構築で、全国市場に拡大可能な戦略的メリットを生み出した。

 

 

2017H29 事例壱 「菓子製造業」第2問 解答例まとめ

■菓子製造業

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第2問(配点20点)

 A社の正規社員数は、事業規模が同じ同業他社と比して少人数である。

少人数の正規社員での運営を可能にしているA社の経営体制には、どのような特徴があるのか。100字以内で答えよ。

■趣旨

同業他社に比べて少数の正規社員による効率経営を実現している事業の仕組み及び管理体制について、分析する能力を問う問題である。

■AAS関西

A社の経営体制の特徴は、①機能別組織の3部門の長と正社員の陣容が明確であり権限と責任が一致していること②A社社長と正社員が出資者となっているため円滑なコミュニケーションで目標達成意欲が高揚できること。

■AAS東京

特徴は、①自社店舗による直接販売は行っておらず、営業部門が取引先への配送管理と

在庫管理まで兼務できていること、②製造工程の自動化が進んでおり、補助業務は

非正規社員を交代勤務で活用していること、である。

■AAS名古屋

特徴は、①製造工程の自動化により効率性を高めることで、営業や人事、製造の主要工程に正規社員を集中させている点、②人手のいる箱詰めや包装、倉庫管理などの補助業務には、非正規社員を活用している点、である。

■LEC

特徴は、経営陣が全株式を保有し、少人数の体制で意思決定が行いやすいことである。

また、機能別組織による分業体制で、定型業務を流動人員で補完しやすく、少ない組織階層のもと経営方針をトップダウンで進めやすい。

■大原

特徴は、①営業面では、少人数での効率的な営業体制と自社店舗を持たない少人数での

販売体制、②生産面では、部門長の下での効率的な生産体制、補助業務での非正規社員の活用、製造工程自動化による効率性向上である。

■TAC

製造工程を自動化していることや自社店舗を有していないことなどにより、

社内業務が非正規社員でも担いやすい補助業務などの比率が高く、業務調整の量も少ない。そのため、少人数の管理者による組織管理が可能である。

■TBC

 ①中核業務を正規社員、補助業務を非正規社員が行うため、中核業務への集中と業務量の繁閑へ柔軟に対応できる。②社長と専務による集権的な機能別組織のため迅速な意思決定と部門の専門性、規模の経済性がはかれる。

■SLA

特徴は、①3種類のラインアップの主力商品で行うスリムな事業展開、②正規社員が製造、営業、総務の中核事業を、非正規社員が補助業務を担う独自の機能別組織、③手作業の自動化が可能にした効率的な生産体制である。

■MMC

特徴は、①機能別組織による職能別の専門分化と共に、②製造部門の飴・生地づくりや営業部門の折衝等の主要業務を少人数の正規社員が担当し、箱詰等の補助業務は非正規社員が担当するなど業務も専門分化を行っている。

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第3問(配点20点)

 A社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略メリットを生み出したと考えられるか。100字以内で答えよ。

■趣旨

事業活動拠点の移設に伴う事業展開上の戦略的メリットについて、分析する能力を問う問題である。
■AAS関西
■AAS東京
■AAS名古屋
■LEC
■大原
■TAC
■TBC
SLA

メリットは、①売上拡大に応じた生産力増強、②非正規社員の採用や勤務に有利なインフラ、③地域別出荷に適した立地、により現在の競争優位性確立、④さらに将来の売り上げ拡大に対応する事業基盤が形成できたことである。
■MMC

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第4問(配点20点)

 A社は、全国市場に拡大することでビジョンの達成を模索しているが、それを進めていく上で障害となるリスクの可能性について、中小企業診断士の立場で助言せよ。100字以内で答えよ。

■趣旨

地域ブランドとして優位性をもつ主力商品の全国市場への展開がもたらす問題を分析し、それに対して適切な助言をする能力を問う問題である。
■AAS関西
■AAS東京
■AAS名古屋
■LEC
■大原
■TAC
■TBC
SLA

リスクとして、①主力商品への依存から脱却し新商品の品目を増やすことによるブランド価値の希釈化、②ブランド認知度の全国での低さから販路拡大、生産力増強の投資回収ができず事業が継続困難に陥る可能性がある。
■MMC

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第5問(配点20点)

「第三の創業期」ともいうべき段階を目前にして、A社の存続にとって懸念すべき組織的課題を、中小企業診断士として、どのように分析するか。150字以内で答えよ。

■趣旨

非同族支配の中小企業であるA社が、「第三の創業期」といわれる新しい時代に向けて、どのような経営課題に直面しているかを分析する能力を問う問題である。
■AAS関西
■AAS東京
■AAS名古屋
■LEC
■大原
■TAC
■TBC
SLA

組織的課題は、創業の戦友が退職する中、①X社時代に事業継続困難に陥った経験と危機感の共有・伝承、②新商品の開発と首都圏出店、全国市場への進出を実現するチャレンジ精神の醸成、③A社社長の後継経営者づくりと今後の事業部制組織への変革を見据えた権限移譲の推進、④それらを実現するための人材の確保と育成である。
■MMC

2017H29 事例壱 「菓子製造業」第1問 解答例まとめ

■菓子製造業

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第1問(配点20点)

 景気低迷の中で、一度市場から消えた主力商品をA社が再び人気商品にさせた最大の要因は、どのような点にあると考えられるか。100字以内で答えよ。

■趣旨

創業後わずかな期間で高い業績をあげるに至った要因について、経営環境を考慮した上で分析する能力を問う問題である。

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■AAS関西

最大の要因は、 X社時代の経営資源を引き継いだからで ある。具体的には、①地元で

の高い認知度や商標権等の無形資源を引き継ぎ、②A社社長をはじめX社で共に働い

ていた仲間といった有形資産を引き継いだ点である。

■AAS東京

最大の要因は、X社の経営資源を承継できたためである。具体的には、X社の主力商品の商標権をA社に譲渡することが短期間で決まり、贔屓筋の嘆願や取引先の販売支援継続などX社の顧客基盤も承継できたためである。

■AAS名古屋

最大の要因は、X社の経営資源を承継できた点である。具体的には、①X社の人材で事業を立ち上げ、数年をかけて昔ながらの味を復活させた点、②認知度の高い商品に絞り込み、X社の顧客基盤を承継できた点、である。

■LEC

要因は、主力商品を軸としたドメインに絞り込んだことが考えられる。主力商品の商品名を社名に掲げ、また品質の確保に向けて経営資源を集中させたことで、主力商品のブランド価値をコア・コンピタンスに育成できた。

■大原

要因は、商品の絞り込みを行ったことである。具体的には、認知度が高かった主力商品の商標権を取得することができ、主力商品の昔ながらの味を復活させることができたことで、X社の顧客基盤を承継できたことである。

■TAC

地元において高い認知度を有した商標を冠にした社名とした上で、昔ながらの味を追い求めつつ、主力商品だけに絞った商品展開とすることによってブランドイメージを明確化し、消費者に対する浸透力を向上させたこと。

■TBC

商品アイテムを市場の認知度が高い主力商品に絞ったことである。商品名を会社名に冠し、X社の主要取引先や菓子工業組合の支援を背景に、老舗ブランドの品質や食感を自動化と効率化を伴って実現できたことである。

■SLA

最大の要因は、X社の商標権を取得した上で認知度の高い主力商品に集中しブランド価値を高めたことである。その実現に、①商品名を冠した新会社名②HACCP準拠と品質食感の確保③X社時代の顧客の再購買が貢献した。

■MMC

 最大の要因は、商品アイテムの主力商品への限定や、商品名を冠にした会社設立、かつての品質や食感を出すための多額の機器購入や製造工程の自動化など、「主力商品への選択と集中による事業展開」を行ったことである。

 

2017H29事例ⅠSLA解答例

2017H29事例Ⅰ

SLA解答例

 

■第1問(100字)

最大の要因は、X社の商標権を取得した上で認

知度の高い主力商品に集中しブランド価値を

高めたことである。その実現に、①商品名を

冠した新会社名②HACCP準拠と品質食感

の確保③X社時代の顧客の再購買が貢献した。

 

■第2問(100字)

特徴は、①3種類のラインアップの主力商品

で行うスリムな事業展開、②正規社員が製造、

営業、総務の中核事業を、非正規社員が補助

業務を担う独自の機能別組織、③手作業の自

動化が可能にした効率的な生産体制である。

 

■第3問(100字)

メリットは、①売上拡大に応じた生産力増強、

非正規社員の採用や勤務に有利なインフラ、

③地域別出荷に適した立地、により現在の競

争優位性確立、④さらに将来の売り上げ拡大

に対応する事業基盤が形成できたことである。

 

■第4問(100字)

リスクとして、①主力商品への依存から脱却

し新商品の品目を増やすことによるブランド

価値の希釈化、②ブランド認知度の全国での

低さから販路拡大、生産力増強の投資回収が

できず事業が継続困難に陥る可能性がある。

 

■第5問(150字)

組織的課題は、創業の戦友が退職する中、①

X社時代に事業継続困難に陥った経験と危機

感の共有・伝承、②新商品の開発と首都圏出

店、全国市場への進出を実現するチャレンジ

精神の醸成、③A社社長の後継経営者づくり

と今後の事業部制組織への変革を見据えた権

限移譲の推進、④それらを実現するための人

材の確保と育成である。

診断士 2次 事例Ⅰ 趣旨 

■2017H29

・和菓子製造業

第1問(配点20点)

創業後わずかな期間で高い業績をあげるに至った要因について、経営環境を考慮した上で分析する能力を問う問題である。

→A社の成長要因

第2問(配点20点)

同業他社に比べて少数の正規社員による効率経営を実現している事業の仕組み及び管理体制について、分析する能力を問う問題である。

第3問(配点20点)

事業活動拠点の移設に伴う事業展開上の戦略的メリットについて、分析する能力を問う問題である。

第4問(配点20点)

地域ブランドとして優位性をもつ主力商品の全国市場への展開がもたらす問題を分析し、それに対して適切な助言をする能力を問う問題である。

第5問(配点20点)

非同族支配の中小企業であるA社が、「第三の創業期」といわれる新しい時代に向けて、どのような経営課題に直面しているかを分析する能力を問う問題である。

■2016H28

・印刷業

第1問(配点40点)

(設問1)

当初立ち上げた印刷事業が成長した要因について、分析する能力を問う問題である。

→A社の成長要因

(設問2)

印刷事業関連以外の新規事業が大きな成果を上げることのできなかった要因を把握する能力を問う問題である。

第2問(配点40点)

(設問1)

学校アルバム事業との事業展開の比較を通して、新規アルバム事業の事業展開において留意すべき点を分析し、適切な助言をする能力を問う問題である。

(設問2)

新規事業を展開する上で、複数事業間で人材の流動性を確保する組織に改変した理由について、分析する能力を問う問題である。

第3問(配点20点)

業績低迷が続く地方都市の中小企業が、事業を継続していく上で必要となる人材をいかに確保していくかについて、適切な助言をする能力を問う問題である。

■2015H27

・プラスチック製造業

第1問(配点20点)

創業以来、A社の経営を支えてきたスポーツ用品事業の市場特性について、基本的理解力・分析力を問う問題である。

→A社の成長要因

第2問(配点20点)

従前、社内の一事業部門として運営してきたプラスチック成形事業を、関連会社に移管している理由について、分析力・課題発見力を問う問題である。

第3問(配点20点)

A社グループの売上の60%を占めるまでに成長した事業が、今後A社グループの経営に対してどのような課題を生じさせる可能性があるかについて、分析力・課題発見力を問う問題である。

第4問(配点20点)

A社グループが成果主義型賃金制度を導入しない理由について、分析力を問う問題である。

第5問(配点20点)

プラスチック製造を主力事業としてきたA社が、新規事業としてスポーツ関連のサービス事業をさらに拡大する際に、どのような点に留意すべきかについて、中小企業診断士としての助言能力を問う問題である。

以上。

2016H28事例1 印刷業者

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2017H29事例Ⅰ 印刷業者
第1問
業績が好調であったA社の代目社長の時代に
進められた事業展開について、以下の設問に答えよ。
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設問1
当初立ち上げた一般印刷事業などの事業展開に
よってA社は成長を遂げることができた。
その要因として、どのようなことが考えられるか。
100 字以内で述べよ。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【大原】
要因は、①他社に先駆けてオフセット印刷
を導入したのを契機に、独自に技術開発に取
り組み印刷精度を向上させたこと、②社員教
育に力を注ぎ、企画力やデザイン力を強化・
向上させ他社と差別化を図ったことである。

【AAS名古屋】
要因は、①独自で技術開発に取り組んで美術
印刷も可能なほど高い印刷精度を実現したこ
と、②社員教育に力を注いで企画力やデザイ
ン力を強化・向上させたことにより、他社と
の差別化が図れるようになったことである。

【AAS大阪】
要因は、①独自で技術開発に取り組み印刷精
度を向上させ、学校アルバム事業の拡大や美
術印刷事業にも参入できたため、②社員教育
に力を注ぎ企画力やデザイン力を強化・向上
させて他社と差別化を図ることができたため。


【AAS東京】
要因は、①他社に先駆けたオフセット印刷
導入を契機として独自で技術開発に取り組み、
印刷精度を向上したため、②社員教育に力を
注ぎ企画力やデザイン力を強化・向上させた
ことで、他社と差別化できたため、である。

【TAC】
一般印刷事業などにおいては、独自の技術開
発によって蓄積した高度な印刷技術を活かす
ことができた。また、社員教育によって企画
力やデザイン力を強化・向上させてきた。以
上から、他社と差別化が図れたこと。

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設問2
1990年代後半になっても売上の大半を学校アルバム事業が占めており、
A社の3代目社長が推し進めた新規事業が大きな成果を上げてき
たとはいえない状況であった。その要因として、どのようなことが
考えられるか。100字以内で述べよ。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【大原】
要因は、新規事業は本業以外の事業多角化
模索したものであり、A社が学校アルバム事
業を核に蓄積してきた高度な印刷技術を活用
した、一般印刷や美術印刷などの印刷技術と
シナジー効果がなかったためである。

【AAS名古屋】
要因は、①事業それぞれの営業戦略や事業運
営体制が構築できず、市場や需要を開拓でき
なかった点、②多角的に展開した新規事業で
はA社の人材力が生かせず、印刷事業とのシ
ジー効果が発揮できなかった点、である。

【AAS大阪】
要因は、①学校アルバム事業に適応するよう
編成された機能別組織体制のため多角化した
事業の専門性が発揮されなかったから、②売
上の80%wを学校アルバム事業が占めているた
め目標達成意欲の高揚が図れなかったから。

【AAS東京】
要因は、①多角化した新規事業では高度な印
刷技術などの強みを活用できず、競争優位を
築けなかったため、②学校アルバム事業に適
応した機能別組織体制であり、各新規事業の
権限と責任があいまいであったため、である。

【TAC】
新規事業では、蓄積してきた強みを活かすこ
とができなかった。また、短期間で多くの事
業を立ち上げたため、各事業に十分な経営資
源を配分することが困難であった。以上から、
次代の柱となる事業が育たなかったこと。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
第2問
配点40点
A社の現社長(5代目)の経営改革に関連して、以下の設問に答えよ。
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設問1
A社が、新規のアルバム事業を拡大していく際に留意すべき点について、
これまでの学校アルバム事業の展開との違いを考慮しながら、
中小企業診断士として、どのような助言をするか。100字以内で述べよ。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【大原】
留意すべき点は、新たな市場や需要を開拓す
るための体制作りである。配置換えによる営
業担当を増員し大都市圏に営業所を設けるな
ど営業力の強化と少量印刷・高品質印刷に対
応するための生産体制を整備することである。

【AAS名古屋】
留意点は、①地域の写真館からの固定的な注
文に依存せず、美術館や企業の需要を掘り起
こす営業戦略をとる点、②一般消費者の個別
少量注文に対応するため、営業と生産が密に
連動した事業運営体制を構築する点である。

【AAS大阪】
留意点は、①大都市圏の営業所がアルバム制
作の体験学習や工芸教室を企画することで他
社との差別化を図ること。②一般印刷事業の
企業等に対し生産現場の経験を生かしたアル
バム提案を行い関連した売上を確保すること。

【AAS東京】
留意点は、①企業や一般消費者等の潜在需要
を掘り起こすため、地域の写真館に頼らない
営業戦略を立てること、②少部数の個別需要
に対応するため、営業と生産現場が密接に連
携する事業運営体制を整えること、である。

【TAC】
学校アルバム事業では地域の写真館がパイプ
役となり、数多くの固定客を有していた。そ
れに対し、新規のアルバム事業では新たな市
場や需要を掘り起こす必要があり、社内人員
の営業スキル向上に留意する必要がある。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
設問2
A社では、これまで、学校アルバム事業を中核に据えた
機能別組織体制を採用していたが、複数の事業間で
全社的に人材の流動性を確保する組織に改変した理由を、100字以内で述べよ。
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【大原】
改変した理由は、これから複数の事業を展開
するに当たり各事業で要求される内容が異な
るため、これに対応する人材を事業間を超え
て活用するためである。このように人材の流
動性を確保することで人材の育成を図る。

【AAS名古屋】
理由は、①全社的に人材の流動性を確保する
ことで人材の効率化を図り、柔軟な対応と効
率的な運営を両立したから、②各事業の権限
と責任を明確化して新規アルバム事業を拡大
し、売上と利益の向上を図ったからである。

【AAS大阪】
理由は、①一般印刷事業、美術印刷事業、教
育関連事業でもアルバム制作の専門性を発揮
することができるため、②小集団活動を促す
ことで事業間の調整の時間やコストをかけず
全社的な強い一体感や使命感を醸成できる為。

【AAS東京】
理由は、①経験や能力に応じた適材適所の配
置転換を促し、複数事業間でのシナジーを発
揮しやすくするため、②事業部門の権限と責
任で人材を確保できるようにし、各事業で必
要な運営体制を整えやすくするため、である。

【TAC】
新規のアルバム事業の展開に際し、事業間で
ターゲット市場の共通性が高まり、営業担当
者が複数事業に関われる体制が効果的になっ
たから。また、営業以外は人員が減少し、機
能横断的にも業務を担う必要性が生じたから。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
第3問
配点20点
業績低迷が続くA社が有能な人材を確保していくためには、
どういった人事施策を導入することが有効であると考えられるか。
中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【大原】
人事施策は、これまでの新卒社員や女性社員
の採用とともに、多様な能力を持つ人材の中
途採用を行って有能な人材の確保を図る。採
用後は、社員教育に力を注ぐことで人材力の
強化を行い、他社との差別化を図っていく。

【AAS名古屋】
施策は、①研修施設を活用したキャリア形成
支援など教育制度を拡充して能力向上を図る、
②時短制度や育児休業制度など長く働きやす
い職場環境作りを推進してモラール向上を図
り、地方都市でも有能な人材を確保する。

【AAS大阪】
導入すべき人事施策は、①新卒社員に対して
先輩社員と協働で仕事の達成感や責任感を味
わう事ができるメンター制度である。②女性
社員に対して仕事と家庭の両立を図ることが
できる子育てや介護等の休暇制度である。

【AAS東京】
施策は、①能力向上のため、各事業部門や職
能部門に積極的に権限委譲を進めると共に社
員のキャリアパスを整備し、②モラール向上
のため、時短勤務等のワークライフバランス
を重視した勤務体系を導入する事、である。

【TAC】
A社は有能な人材に育成する内部調達能力に
強みを有している。よって、再雇用制度や中
途採用、大都市圏における現地採用など、採
用方法を多様化して人材を確保し、経営改革
を継続するための人材力を維持していく。

実家カーポートサポート柱配置換え

◼︎目的

・駐車バックの時 サポート柱があると不便なため、邪魔にならない位置に柱を別途立てることにした。

 

◼︎方針

・従来のサポートは使わず、単管パイプを加工して、柱を立てる。

・柱は、駐車バック及びドア開閉の邪魔にならない場所に立てる。

・積雪などの重み対策と台風などの煽り対策も施す。

 

◼︎詳細

・柱の位置は、①バック駐車に支障のないカーポートの真ん中あたり、②ドア開閉の支障のないようカーポートの屋根から横に70センチほど離す。さらに、地上から垂直に柱を立て、カーポート屋根の高さから直交させてカーポート屋根と接続する。(つまり直角にして、斜めにはしない)

・柱はボルトでカーポートと固定する。

・基礎は塩ビ管で固定、40センチほど埋めて、10センチほど地上に出す。

・単管パイプは固定せず、基礎の塩ビ管に差し込むようにする。

・直交する柱は筋交いを入れて補強する。

 

◼︎柱建てメモ20180501
・かます板 立て3.9×横は5以上×高さ1.5(使わなかった)

・ボルトサイズ
6ミリ×6センチ
4ミリ×5センチ(使わなかった)
・塩ビ管はVU40

1mを50センチに切断
・単管パイプは31.8径

 

◼︎工法
塩ビ管は50センチのうち40センチを地中
単管パイプは2.5mと1mを連結
クランプで直角連結、筋交い、カーポートの屋根の下からクランプで挟み、6mm×800mmのボルトで固定、
クランプとカーポート屋根の間に防水ゴムを挟む。

塗装は、下地(ミッチャクロン)ののち、銅メタル色を塗ったが、親から不評だっため、シルバーを上塗りした結果、良い感じにエッジングが効いた。

 

◼︎道具
スコップ
セメント
コンクリ採石用ノミ
ハンマー
鉄鋼用ドライバードリル
支柱堀用スコップ
インパクトドライバ


◼︎カーポートと柱の採寸メモ
高さ2500
筋交い800から900
横の長さ70

◼︎振り返り

・カーポートの形状がデザイン性がある(微妙にアールがあったり、ツバが出ていたら、単純な四角ではない)ため、取り付け方法の検討に苦慮した。

・資材の選定に難儀して一日かかってしまった。

・基礎部分のコンクリが予想以上に厚く、穴掘りが大変だった。

・単管パイプの切断は火花が出てびびった。

・塗装は塗り直しになったが、結果的によかった。

・柱の垂直わ取っていたはずなのに、ボルトで固定したら、柱が若干斜めになった。

 

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